17.05.20：攻略部隊電令作第１号： 第二十三驅逐隊、第三十二驅逐隊、佐鎮五特、八五通、八五潜水艦基地隊、第十三、第十四設営隊 及金龍丸を待機部隊とし指揮官（八五通司令）所定に依り佐世保方面にありて出動準備並に訓練に 従事、６月20日迄にトラックに進出次期作戦を準備すべし 17.05.20：攻略部隊電令作第２号： 航空部隊指揮官は麾下一部飛行機隊を成るべく速にサイパンに進出、第五根據地隊と協力し 敵潜水艦の掃蕩撃滅に任ぜしむべし 17.05.20：攻略部隊電令作第３号： 攻略部隊の通信は左の外機密聯合艦隊命令作第13号に依り之を実施す １．艦船通信 特令に依り五五九〇ＫＣ（タン一一）を併用 （護衛隊支援隊主用各指揮官は自隊内の使用を発令することを得、但し此の場合所要の向に通報す） ２．航空機通信 甲種電波を七二一〇（クヒニ）及三九七（ヒ二）、丙種電波を各隊艦固有電波とす ３．通信隊（占領隊）の通信 上陸戦闘中の通信は護衛隊指揮官所定に依る上陸後速に通信施設を整備し先づ艦船通信 次で逐次所定通信隊、通信系通信を開始す 17.05.26：攻略部隊電令作第７号： １．機動部隊のミッドウェー第一次空襲をＮ−２日0130実施のことに変更せられたり ２．上陸は予定通りＮ日決行のこととし各隊は右に応ずる如く行動すべし 17.05.27：攻略部隊電令作第８号： 陸軍一木支隊長に命令 一木支隊長は攻略部隊占領隊指揮官の指揮下に入り二聯特の一部兵力を併せ指揮しミッドウェー イースタン島を攻略すべし 17.05.27：攻略部隊電令作第９号： 宗谷を護衛隊に編入す 17.05.28：攻略部隊電令作第10号： １．機密攻略部隊命令第１号兵力部署に左を追加す （区分、指揮官、兵力、主任務の順） 附属隊、本職、明石、尾上丸、北上丸、康良丸、補給、工作、救難 ２．５月24日附主隊に海城丸を、５月23日附佐多を、日向丸５月25日附夫々附属隊に編入す 17.06.22：攻略部隊電令作第29号： 甲掃蕩隊指揮官は一部驅逐艦をして第十一航空戦隊零式観測機用運搬車六基を第二航空廠（ 横須賀）より受領６月28日迄に父島航空隊に輸送せしむべし 17.06.24：攻略部隊電令作第30号： １．攻略部隊軍隊区分より清澄丸を除く ２．ぶらじる丸に対する第二護衛部隊司令官の指揮を解く、ぶらじる丸は搭載物件の揚陸終わらば 横須賀に回航、海軍省運輸任務に協力すべし ３．各掃蕩隊航空隊は両船の協議に応じ之が回航中担任区域内の護衛に任ずべし 17.06.25：攻略部隊電令作第32号： 攻略部隊兵力部署中甲掃蕩隊乙掃蕩隊及甲航空隊の主要任務左の通改む １．甲掃蕩隊 横須賀鎮守府及父島特別根據地隊に協力 北緯38度以南大王崎を通ずる180度線 以東の各通商保護担任区域の敵潜掃蕩 ２．乙掃蕩隊 大阪警備府、呉鎮守府及横須賀鎮守府に協力 大阪警備府通商保護担任区域及 大王崎を通ずる180度線以西の横須賀鎮守府通商保護担任区域の敵潜掃蕩 ３．甲航空隊 甲掃蕩隊指揮官の指揮を受くる外攻略部隊電令作第24号に同じ 17.07.06：攻略部隊電令作第39号： １．第二艦隊機密第872番電に依る各驅逐隊は各掃蕩隊指揮官所定に依り敵潜水艦掃蕩を打切り 整備の上７月15日迄に柱島沖に回航第七戦隊に合同せしむべし ２．早潮を甲航空隊より除き原隊に復帰す 17.07.09：攻略部隊電令作第40号： 甲掃蕩隊指揮官は驅逐艦二隻をして第四艦隊機密第651番電に依る南海丸の護衛を実施せしむべし 17.07.13：攻略部隊電令作第43号： 聯合艦隊電令作第181号に依り７月14日附南西方面艦隊司令長官の指揮下に編入せらるる驅逐隊を 第二驅逐隊、第十五驅逐隊に指定す
17.05.29：攻略部隊電令第１号： 各艦艇（空母を除く）は戦時日本艦船味方識別信号規程第五條所定の対空国旗標識を装備し昼間 のみ之を展張すべし 但し船体に塗粧済みのものは之を代ふることを得又成るべく大型鮮明なるものを用ふるものとす 17.06.25：攻略部隊電令第２号： １．日榮丸は６月28日迄に横浜（淺野船渠）に回航入渠修理の上横須賀にて缶用重油満載 内海西部に帰投すべし ２．あけぼの丸は６月末日迄に長崎に回航入渠修理完成の上佐世保にて缶用重油満載 内海西部に帰投すべし ３．甲掃蕩隊指揮官は部下驅逐艦をして日榮丸回航中適宜之が護衛に任ぜしむべし
＊＊＊＊＊