南西方面部隊電令作

 19.08.16：南西方面部隊電令作第549号：南西方面部隊機密第161812番電：
 　　　　　　淸霜、竹は淸霜艦長之を指揮現搭載物件をパラオに輸送、帰途還送人員可能限度搭載セブ島に
 　　　　　　回航すべし
 　　　　　１．往路行動を左の通予定す
 　　　　　　　十七日一六〇〇マニラ発十八日〇九〇〇ソルソゴン着竹は淸霜より補給十九日發十九日
 　　　　　　　〇四〇〇Ｎ13°24′Ｅ125°32′二十日一七〇〇Ｎ10°40′Ｅ133°12′二十一日〇二〇〇
 　　　　　　　Ｎ？°32′Ｅ135°0′〇七〇〇ヨオ水道複航行動予定及敵情天候等の為行動予定を変更する
 　　　　　　　場合は淸霜艦長より速に所要の向に通知せよ
 　　　　　２．セブ以後左記により行動すべし
 　　　　　　　淸霜は還送人員をセブに揚陸燃料補給の上原隊に復帰（セブ島着時淸霜に対する本職の指揮
 　　　　　　　を解く）竹はリンガエンに於て補給（マニラ揚補給搭載）マニラに回航すべし
 　　　　　３．５ＦＧＢ、第三十根據隊及び菲島部隊菲北聯合部隊は淸霜、鬼怒、名取輸送隊の場合と同様の
 　　　　　　　対潜対空警戒及び水路嚮導（第三十根據隊）を実施すべし
 　　　　　４．第三十根據地隊はパラオ在泊中の淸霜、竹に対する急速燃料補給に関し（各艦一〇〇屯以内）
 　　　　　　　を実施すべし
 　　　　　５．パラオ在泊中淸霜、竹乗員に依る噴進砲取扱の講習を行う、第三十根據地隊司令官は同艦入港
 　　　　　　　直後実施し得る如く準備すべし

 19.10.27：南西方面部隊電令作第711号：南西方面部隊機密第272354番電：
 　　　　　（レイテ島陸軍増援作戦実施に関する件）

 19.10.27：南西方面部隊電令作第714号：
 　　　　　（レイテ島陸軍増援作戦実施に関する件）

 19.10.27：南西方面部隊電令作第715号：南西方面部隊機密第291725番電：
 　　　　　（多號作戦第二輸送部隊に対する命令）

 19.10.31：南西方面部隊電令作第724号：南西方面部隊機密第311311番電：
 　　　　　（各通信隊偽電実施に関する件）

 19.11.10：南西方面部隊電令作第740号：南西方面部隊機密第101009番電：
 　　　　　　初春、竹10日1400第三次輸送部隊より分離以後マニラ帰還まで第四次輸送部隊に編入す

 19.11.10：南西方面部隊電令作第741号：南西方面部隊機密第101109番電：
 　　　　　１．マニラ着後第四航空戦隊（日向、伊勢）を多號作戦部隊支援部隊に、
 　　　　　　　木曽、霜月を第一警戒部隊に
 　　　　　　　第三十一戦隊（五十鈴、梅、桃、桐）、桑、杉を護衛部隊に編入　　
 　　　　　２．沖波、曙、早霜を多號作戦部隊警戒部隊より除き支援部隊に編入
 　　　　　　　（以下不明）

 19.11.13：南西方面部隊電令作第747号：南西方面部隊機密第131035番電：
 　　　　　　多號作戦部隊軍隊区分中左の通改む
 　　　　　１．第二警戒部隊の現兵力を支援部隊へ夫々編入
 　　　　　２．第三十一戦隊（五十鈴、第四十三驅逐隊、梅、桃、桐）桑、杉マニラ着後第三警戒部隊に編入
 　　　　　　　指揮官を第三十一戦隊司令官とす
 　　　　　３．第四航空戦隊（伊勢、日向）を支援部隊に編入
 　　　　　４．第一輸送船隊、竹、第九號、第十號、第六號輸送艦を以て護送部隊を編成
 　　　　　　　指揮官を第一輸送戦隊司令官とす
 　　　　　５．附属部隊を？？冬月、岸波、時雨、曙、第二驅逐隊（秋霜、淸霜、早霜）を附属部隊に編入す
 　　　　　６．護衛部隊の編成を解く

 19.11.13：南西方面部隊電令作第749号：南西方面部隊機密第131509番電：
 　　　　　１．第一警戒部隊指揮官は出撃可能指揮下驅逐艦全部及び竹を率い準備出来次第マニラ発
 　　　　　　　ブルネイに回航、特令する迄同地に在りて警戒待機すべし
 　　　　　　　木曽出撃可能なる場合は往航木曽の護衛を兼ねるものとす
 　　　　　２．本行動中竹を一時第一警戒部隊に編入す

 19.11.13：南西方面部隊電令作第750号：
 　　　　　　沖繩、占守、第十三號海防艦は先任艦長指揮の下にマニラ西方海面を掃蕩しつつベラワン島
 　　　　　　北西岸イムルアン湾に回航すべし、途中輸送艦に会合せば之が護衛に任ずべし

 19.11.15：南西方面部隊電令作第756号：南西方面部隊機密第152225番電：
 　　　　　　多號作戦兵力部署中左の通改定す
 　　　　　１．（不明）
 　　　　　２．第一警戒部隊を警戒部隊より削除し支援部隊に編入す

 19.11.16：南西方面部隊電令作第757号：南西方面部隊機密第162345番電：
 　　　　　１．通信系報に依ればウルシー方面に待機中の敵機動部隊は11月14日及び15日の間に出撃せる
 　　　　　　　算大にして時を同じうして他の敵部隊ニューギニア出港せる兆しあり、セイロン方面の
 　　　　　　　敵部隊も亦策動開始せるものの如し
 　　　　　２．敵の比島方面に対する新上陸作戦開始せられたる疑濃厚なり各部隊警戒を厳にせよ

 19.11.17：南西方面部隊電令作第758号：南西方面部隊機密第170809番電：
 　　　　　　支援部隊は特令するものの外差当りリンガ泊地に於いて待機訓練並に整備に従事すべし

 19.11.17：南西方面部隊電令作第760号：南西方面部隊機密第170931番電：
 　　　　　　岸波はマニラ回航を取止めリンガ泊地に於いて第一警戒部隊に合同すべし

 19.11.26：南西方面部隊電令作第776号：
 　　　　　　占守、第十三號海防艦に対する本日指揮を解く

 19.12.04：ＧＫＦ電令作第790号：
 　　　　　　第二遊撃部隊指揮官は妙高及び潮をして機宜昭南発内地に回航修理に従事せしむべし
 　　　　　　回航中潮は妙高艦長の指揮を受け同艦の護衛に任ずるものとす

 19.12.05：南西方面部隊電令作第791号：
 　　　　　　西方部隊指揮官はカムラン湾に第二遊撃部隊待機泊地として所要の補給防備等の施設を至急
 　　　　　　整備すべし

 19.12.07：南西方面部隊電令作第796号：
 　　　　　１．第二遊撃部隊（戦艦及び戦闘行動に支障あるものを除く）は至急ブルネイに進出待機すべし
 　　　　　　　樫を一時第二遊撃部隊に編入す
 　　　　　２．御室山丸はブルネイに回航すべし、
 　　　　　　　第一南遣艦隊長官は在昭南護衛艦を以て右の護衛に任ぜしむべし

 19.12.08：南西方面部隊電令作第806号：
 　　　　　１．南西方面部隊電令作第796号及び797号を取消す
 　　　　　２．第二遊撃部隊（戦闘行動に支障あるものを除く）全部はカムラン湾に回航待機すべし
 　　　　　　　第二遊撃部隊は行動を予定し報告すべし
 　　　　　３．樫は故障復旧し大マニラに回航すべし

 19.12.08：南西方面部隊電令作第808号：南西方面部隊機密第090855番電：
 　　　　　　電纜敷設艇大立及び立石に対する本職の作戦指揮を解かる

 19.12.12：南西方面部隊電令作第815号：
 　　　　　　桃は馬公に回航修理に従事すべし

 19.12.12：南西方面部隊電令作第818号：
 　　　　　　第十次多号輸送作戦期間中、第二水雷戦隊の駆逐艦一隻を護送部隊に一時編入す
 　　　　　　右驅逐艦は12月14日1200迄にマニラに回航すべし 

 19.12.14：南西方面部隊電令作第822号：
 　　　　　１．敵攻略部隊（空母３、駆逐艦15、中型輸送艦35、上陸用舟艇80）0745の位置
　             バコロドの245度160km、針路320度
 　　　　　　　第二遊撃部隊司令官は麾下兵力を率い速に戦闘準備完成の上、新南群島方面に進出すべし 
 　　　　　２．南西方面部隊電令第138号に依る間宮、日榮丸の護衛任務を解く

 19.12.14：南西方面部隊電令作第826号：
 　　　　　　梅（修理完成次第）、杉、樫、榧は第四十三駆逐隊司令之を指揮し速に新南群島に回航
 　　　　　　第二遊撃部隊に合同待機すべし

 19.12.15：南西方面部隊電令作第827号：
 　　　　　１．本15日敵攻略部隊マニラ方面来攻の算あり、Ｌ作戦第二法用意、マニラ方面陸戦配備に就け
 　　　　　２．第二遊撃部隊は決戦用意

 19.12.15：南西方面部隊電令作第828号：
 　　　　　　敵情に鑑み第二遊撃部隊は持令ある迄カムラン附近にて待機のことに改む

 19.12.16：ＧＫＦ電令作第829号：
 　　　　　　第四十三駆逐隊司令は杉、樫、榧を率い明17日夜半サンホセ（ミンドロ）に突入
 　　　　　　敵艦艇船舶を奇襲すべし

 19.12.16：南西方面部隊電令作第830号：
 　　　　　　第二遊撃部隊指揮官は麾下艦船をして機宜妙高の救援に任ぜしむべし

 19.12.16：南西方面部隊電令作第831号：
 　　　　　　南西方面部隊電令作第827号に依る警戒を解く

 19.12.17：南西方面部隊電令作第834号：
 　　　　　　南西方面部隊電令作第829号中12月17日を12月18日に改む

 19.12.20：南西方面部隊電令作第838号：
 　　　　　１．第二遊撃部隊は左に依りサンホセ突入作戦を実施すべし
 　　　　　　　編制及び行動予定を定め報告すると共に関係各部に通報すべし
 　　　　　　　指揮官：第二水雷戦隊司令官
 　　　　　　　兵力：巡洋艦一乃至二隻、駆逐艦四乃至六隻
 　　　　　　　突入期日：12月22日以降なるべく速に夜半突入
 　　　　　　　本作戦中榧、杉、樫を一時第二遊撃部隊に編入す
 　　　　　２．第一聯合基地空は本作戦に協力すべし
 　　　　　　　協力は主としてサンホセ附近艦船の日没時頃の偵察速報並に突入時の照明とす

 20.01.03：南西方面部隊電令作第１号：
 　　　　　１．輸送船団機動部隊等の情勢より判断し敵は一両日中を出ずして呂宋島方面に対する攻略を
 　　　　　　　敢てする算大なり
 　　　　　２．各部隊は冷静沈着に敵情の確認に努むると共に既定方針に基き全員特攻隊員たるの覚悟を
 　　　　　　　以て矯敵の邀撃撃滅を遺憾なきを期すべし

 20.01.03：南西方面部隊電令作第２号：
 　　　　　１．第四十三駆逐隊、第五十二駆逐隊（生田川丸護衛終了次第）を警戒部隊より除き
 　　　　　　　第二遊撃部隊に編入
 　　　　　２．第二遊撃部隊（第四航空戦隊及び戦闘航海に支障あるものを除く）は準備出来次第
 　　　　　　　カムラン湾に進出待機すべし、行動を予定し報告すべし

 20.01.05：南西方面部隊電令作第３号：
 　　　　　　第五十二駆逐隊は生田川丸を護衛サンジャックに回航すべし

 20.01.08：南西方面部隊電令作第３号：
 　　　　　１．第四航空戦隊は至急戦闘準備を完成（以下符号脱）
 　　　　　２．西方部隊及びSABは第二遊撃部隊進出時及び待機中の警戒に強力すべし

 20.01.09：南西方面部隊電令作第７号：
 　　　　　１．南西方面部隊電令作第２号及び第３号を取消す
 　　　　　２．第二遊撃部隊は戦闘準備を完成、リンガ泊地EW附近に在りて待機すべし
 　　　　　３．護衛部隊は戦闘準備を完成、高雄又は馬公附近（情況に依り三亞附近）に在りて待機すべし

 20.01.10：南西方面部隊電令作第10号：
 　　　　　１．第二遊撃部隊は指揮官所定に依り機宜行動、南方輸送作戦の支援に任ずると共に好機
 　　　　　　　菲島方面敵進攻部隊を奇襲すべし
 　　　　　２．警戒部隊は指揮官所定に依り台湾海峡及びルソン海峡方面に於ける敵潜掃蕩を行うと共に
 　　　　　　　台湾ルソン間作戦輸送の掩護に任ずべし
 　　　　　３．護送部隊は別に定むる所に依り対湾ルソン間の作戦輸送に任ずべし
 　　　　　４．以下不明

南西方面部隊電令

 19.12.04：南西方面部隊電令第127号：
 　　　　　　樫は速にマニラに回航すべし
 　　　　　　昭南出港前ならば同地に於いて第四航空戦隊より陸揚げせる物件成るべく多数を搭載、
 　　　　　　マニラに輸送すべし

 19.12.07：南西方面部隊電令第131号：
 　　　　　　日榮丸は重油満載の上カムラン湾に回航待機すべし
 　　　　　　西方部隊は右護衛を実施すべし

 19.12.13：南西方面部隊電令第138号：
 　　　　　　第二遊撃部隊指揮官は麾下駆逐艦一隻をして日榮丸、間宮マニラ回航中之が護衛に任ぜしむべし

 19.12.14：南西方面部隊電令第139号：
 　　　　　　梅は香港に回航、入渠修理に従事すべし

 19.12.15：南西方面部隊電令第141号：
 　　　　　　桐は15日夕刻マニラ発呉に回航修理に従事すべし

 19.12.30：南西方面部隊電令第151号：
 　　　　　　12月30日附多号作戦部隊の編成を解く

 20.01.01：南西方面部隊電令第153号：
 　　　　　　第二遊撃部隊指揮官は日榮丸をして燃料満載の上サンジャックに進出待機せしむべし

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