北東方面部隊電令作

 18.08.05:北東方面部隊電令作第1号(08.06附):北東方面部隊機密第060737番電:
       北東方面部隊兵力部署左の通定む
      ((イ)部隊名、(ロ)指揮官、(ハ)兵力、(ニ)主要任務の順)
      1.
       (イ)第二基地航空部隊
       (ロ)第十二航空艦隊長官
       (ハ)第十二航空艦隊(四五二空幌筵通信隊欠)
          第二十二戦隊(淺香丸、粟田丸欠)、秋津洲、第五十一警備隊武蔵湾派遣隊、同擂鉢派遣隊
       (ニ)
         (1)敵機動部隊攻略部隊の捕捉撃滅
         (2)AO方面敵航空機艦艇輸送船の撃滅
         (3)洋上哨戒
         (4)対潜対空哨戒
         (5)局地海面防衛協力
         (6)航空基地設営協力
         (7)対戦力錬成
      2.
       (イ)北方部隊
       (ロ)第五艦隊長官
       (ハ)第五艦隊(第二十二戦隊(淺香丸、粟田丸欠)、第五気象隊、同附属艦艇欠、
          千島方面根據地隊(一部欠)四五二空)
       (ニ)
         (1)(2)前号に同じ
         (3)AO方面偵察
         (4)局地海面防衛
         (5)対潜警戒掃蕩海上護衛
         (6)要地設営協力
         (7)輸送補給工作
      3.
       (イ)附属部隊
         (1)第五気象隊及附属艦船
         (2)幌筵通信隊
     (備考)
       第五気象隊附属艦船は配備中哨戒任務を兼す
       右に関しては北方部隊指揮官の指揮を承く

 18.08.11:北東方面部隊電令作第5号:第一幌空基地機密第110906番電:
       北東方面部隊兵力部署中
      1.第九防空隊を第二基地航空部隊より除き北方部隊に加う(8月10日附)
      2.第四五二航空隊を北方部隊より除き第二基地航空部隊(第二十一空襲部隊)に加う(8月15日附)

 18.08.19:北東方面部隊電令作第11号:北東方面部隊機密第190801番電:
       丙作戦第二法警戒

 18.09.01:北東方面部隊電令作第12号:北東方面部隊機密第010545番電:
       第二〇二邀撃配備となせ

 18.09.01:北東方面部隊電令作第12号:北東方面部隊機密第010545番電:
       第二〇二邀撃配備となせ

 18.09.03:北東方面部隊電令作第13号:北東方面部隊機密第031259番電:
       第一〇一邀撃配備となせ

 18.09.05:北東方面部隊電令作第15号:北東方面部隊機密第052054番電:
       北東方面部隊兵力部署中第六十一防空隊を第二基地航空部隊より除き北方部隊に加う

 18.09.19:北東方面部隊電令作第17号:北東方面部隊機密第190801番電:
       丙作戦第二法警戒

 18.09.22:北東方面部隊電令作第19号:北東方面部隊機密第221649番電:
       丙作戦第二法を解く

 18.09.22:北東方面部隊電令作第20号:北東方面部隊機密第221649番電:
       丙作戦第二法警戒を解く

 18.09.29:北東方面部隊電令作第21号:北東方面部隊機密第290717番電:
      1.官房機密第281910番電に依る砲台は約半数宛を幌筵海峡地区及南幌筵地区(為し得れば南
        四ツ岩附近)に装備するものとす
        詳細は北方部隊指揮官之を決定すべし
      2.北方部隊指揮官は部下兵力を以て右工事に協力すべし

 18.10.05:北東方面部隊電令作第23号:北東方面部隊機密第051143番電:
       冬季大湊方面に引揚中の千島方面根據地隊船艇は同期間中大警長官の作戦指揮を承くべし

 18.10.07:北東方面部隊電令作第24号:北東方面部隊機密第071021番電:
       北東方面部隊兵力部署中第四十一航空基地隊松輪、天寧及加熊別各派遣隊を11FBGより除き
       北方部隊(第五十一警備隊)に加う

 18.10.18:北東方面部隊電令作第26号:北東方面部隊機密第181832番電:
       丙作戦第一法用意あらば令無くして同作戦中北東方面部隊(第二航空基地隊)内旗艦通信系短波を
       聯合艦隊旗艦通信系短波4755.5(タン七)9511(タン二〇七)に変向す

 18.10.23:北東方面部隊電令作第27号:北東方面部隊機密第231310番電:
       第二〇二邀撃配備となせ

 18.11.11:北東方面部隊電令作第28号:北東方面部隊機密第110853番電:
       11月10日附北東方面部隊兵力部署中第九防空隊第六十一防空隊及第四十二防空隊を除く

 18.11.20:北東方面部隊電令作第29号:北東方面部隊機密第200732番電:
       丙作戦第三法用意発令

 18.11.23:北東方面部隊電令作第31号:北東方面部隊機密第230647番電:
       11月22日附北東方面部隊兵力部署中左の通改む
      1.第二基地航空部隊兵力より第二十四航空戦隊を除く
      2.第五十一警備隊武蔵及擂鉢派遣隊並に第四十一航空基地隊片岡武蔵及擂鉢を第二基地航空部隊より
        除き北方部隊を加う

 18.11.23:北東方面部隊電令作第32号:北東方面部隊機密第231805番電:
      1.北東方面部隊兵力部署中千根兵力より第一驅逐隊(二隻欠)を除く
      2.千根司令官は右艦名を報告せよ

 18.11.24:北東方面部隊電令作第34号:北東方面部隊機密第241026番電:
       11月24日附北東方面部隊兵力部署及第二基地航空部隊兵力部署中二八一空(第一基地航空部隊編入
       兵力欠)を除く

 19.01.02:北東方面部隊電令作第1号:北東方面部隊機密第021045番電:
       1月1日附北東方面部隊兵力部署中北方部隊の項第五艦隊の欠兵力中第二十一驅逐隊を
       第七驅逐隊に改む

 19.01.16:北東方面部隊電令作第43号:北東方面部隊機密第161936番電:
       北東方面部隊兵力部署中
      1.1月13日附石垣を北方部隊千根より除く
      2.1月15日第五艦隊の下「七驅欠」潮欠に改め「伊五潜、伊六潜欠」を加う
        但し伊六潜欠は兵力部署改定日(11月10日)附とす

 19.01.18:北東方面部隊電令作第44号:千空機密第181902番電:
       北東方面部隊兵力部署中第五艦隊の下「潮欠」を削除す

 19.02.01:北東方面部隊電令作第45号:北東方面部隊機密第011841番電:
       2月1日附北東方面部隊兵力部署中
      1.第五艦隊より第七潜水部隊を除く
      2.第十二航空艦隊より千代田を除く
      3.第五十二警備隊を第二基地航空部隊に編入す

 19.02.05:北東方面部隊電令作第47号:北東方面部隊機密第050859番電:
       北東方面部隊電令作第39号に依る欺瞞通信を取止む

 19.02.06:北東方面部隊電令作第48号:北東方面艦隊機密第061024番電:
       甲作戦用意を解く但し豊空中攻九機の片岡進出は既令通とす

 19.02.16:北東方面部隊電令作第49号:北東方面艦隊機密第160932番電:
       甲作戦警戒

 19.02.21:北東方面部隊電令作第50号:北東方面部隊機密第211346番電:
       甲作戦警戒を解く

 19.03.22:北東方面部隊電令作第51号:千歳航空基地機密第221756番電:
       北東方面部隊兵力部署中
      1.20日附
       (イ)第三基地航空部隊の項第十二航空艦隊の欠の兵力より第二十四航空戦隊を削除
       (ロ)第百十一防空隊を北方部隊に加う
      2.21日附北方部隊の項第五艦隊の項(第二十二戦隊欠)を削除

 19.02.25:北東方面部隊電令作第52号:北東方面部隊機密第251535番電:
       北東方面部隊兵力部署中
       第一驅逐隊(波風)、石垣、第二十一驅逐隊(初春、若葉)及び第二十二潜水隊(伊177潜、
       伊180潜、伊184潜)を北方部隊に加う

 19.03.15:北東方面部隊電令作第53号:千歳航空基地機密第152011番電:
       北海道方面発千島方面移動飛行機(隊)及北海道千島各航空基地は左に依偽瞞通信を開始すべし
      1.要旨
        多数飛行機隊の北千島方面移動集中に擬す
      2.実施要領
       (イ)北方移動中の飛行機は各機三箇所の呼出符号を交互に使用主として行先方向各航空基地に
          対し指呼連絡を行い実施数の約3倍出系を策す
       (ロ)使用電波 移動飛行機隊の現用電波
       (ハ)使用呼出符号 空地共(ヨヒヘ三)所定の通り 但し飛行機番号表示法の区別数字一二三を
          以て一番機を四五六を以て二番機を七八九を以て三番機を示すことに変更し使用

 19.03.20:北東方面部隊電令作第55号:千歳航空基地機密第202016番電:
       北方部隊指揮官は春島丸北千島方面海底電線敷設に従事中千島防備部隊指揮官をして之を指揮せしむ
       べし

 19.03.30:北東方面部隊電令作第56号:北東方面艦隊機密第301258番電:
      (4月1日0000附)発令東一號演習終了迄之が護衛及一般海上保護作戦は当隊機密第260745番電に依り
      之を実施すべし
      (註)東一號演習輸送護衛発令の件

 19.04.02:北東方面部隊電令作第58号:北東方面部隊機密第020854番電:
       甲作戦第一法警戒

 19.04.05:北東方面部隊電令作第60号:北東方面部隊機密第051453番電:
       甲作戦第一法警戒を解く

 19.04.14:北東方面部隊電令作第61号:北東方面艦隊機密第141354番電:
      1.北方部隊指揮官は快鳳丸、俊鶻丸を千島防備部隊に復帰せしむべし
      2.千島防備部隊指揮官は快鳳丸、俊鶻丸をして戦備完了次第、阿頼度島、温禰古丹島に春牟古丹島
        臨時気象観測班を輸送せしめたる後、左記の地点に配備気象観測に任ぜしむべし
        A点(N51.00-E152.00)
        B点(N49.00-E148.00)
        配備期間を観測用機帆船進出迄と予定す

 19.04.15:北東方面部隊電令作第62号:北東方面部隊機密第150747番電:
       第一〇一邀撃配備となせ
       但し監視艇隊の千島東方洋上哨戒開始時刻は5月1日以降指揮官所定とす

 19.04.15:北東方面艦隊電令作第63号:北東方面艦隊機密第150814番電:
       北東方面艦隊兵力部署中第九十二、第九十三防空隊を千島防備部隊に加う

 19.04.17:北東方面部隊電令作第64号:北東方面艦隊機密第170736番電:
      1.北東方面部隊電令作第61号を廃止す
      2.北方部隊指揮官は俊鶻丸を千防部隊に復帰すべし
      3.千防部隊指揮官は俊鶻丸をして得撫島及新知島宛物件輸送の上速に左の地点に配備し気象観測に
        任ぜしむべしA点(N49.30-E150.00)

 19.04.27:北東方面部隊電令作第65号:北東方面艦隊機密第271608番電:
      1.第二十七軍は近く海上機動第三旅団を幌筵海峡附近より温禰古丹(主力)捨子古丹島(一部)に
        移動す
      2.千島防備部隊指揮官及第三十一空襲部隊指揮官は麾下兵力をして右輸送護衛に任ぜしむべし
        詳細は別に特令せしむ 通報第二十七軍司令官(第五十二警備隊気付)

 19.04.28:北東方面部隊電令作第66号:北東方面艦隊機密第281236番電:
       アッツ島攻撃に対する命令(詳細不明)

 19.04.30:北東方面部隊電令作第67号:千根機密第300749番電:
       北東方面部隊兵力部署中第八十九、第百二十一防空隊を千島防備部隊に加う

 19.05.05:北東方面部隊電令作第71号:北東方面部隊機密第051807番電:
       北東方面部隊電令作第66号に依る波風の任務を解く

 19.05.15:北東方面部隊電令作第74号:北東方面部隊機密第151653番電:
       甲作戦第一法警戒

 19.05.15:北東方面部隊電令作第75号:北東方面部隊機密第151817番電:
      1.甲作戦第一法用意
      2.航空戦D法に備へ但し
       (イ)北千島方面集中兵力を三一空襲部隊の戦闘機大部陸攻艦攻艦爆の実働兵力の約半数とす
       (ロ)三一空襲部隊は千歳航空基地又は美幌航空基地を基地としB区哨戒を実施せよ
       (ハ)三一空襲部隊は天寧、七空襲部隊は美幌を前進基地とする如く基地員を準備すべし
      3.各警備隊は航空隊の基地作業に協力すべし
      4.護衛艦艇は船団を速にオホーツク海に誘導撃退命を待て

 19.05.16:北東方面部隊電令作第76号:北東方面部隊機密第160742番電:
       聯合艦隊電令作第88号に基き北東方面部隊は左に意り欺瞞通信を実施すべし
       東京通信隊並に大湊通信隊は之に協力
      1.千島方面進出飛行機隊は速にHTB電令作第53号(四月機密第152011番電要旨 一機を以て
        各三機以上に擬す)に依る欺瞞通信を開始すべし
        内地方面よりの北方進出飛行機隊亦右に通ず
      2.其の他別電

 19.05.16:北東方面部隊電令作第77号:北東方面部隊機密第161604番電:
      1.甲作戦第一法警戒となせ
      2.北東方面部隊電令作第75号第二項中(イ)(ロ)(ハ)は之を続行すべし
      3.同第三項は本警戒中之を続行すべし
      4.海上交通及び護衛を再興北及び中千島港湾碇泊中の艦船は日出一時間前より日出一時間後迄
        即時待機其の他二時間待機となせ

 19.05.20:北東方面部隊電令作第82号:北東方面部隊機密第201447番電:
      1.東号作戦発動せらる
      2.甲作戦第三法警戒
      3.航空部隊第四兵力部署となせ
        但し7ABを削除し第二十七航空戦隊を東号作戦部隊に編入す

 19.05.25:北東方面部隊電令作第83号:北東方面部隊機密第250903番電:
      1.甲作戦第三法警戒を解き甲作戦第一法警戒となせ
      2.第三十一空襲部隊はB哨区二及三区の哨戒を続行すべし
      3.第七空襲部隊は聯合艦隊電令作第90号に依る飛行艇派遣の準備をなせ

 19.05.26:北東方面部隊電令作第84号:北東方面部隊機密第260758番電:
       甲作戦第一法警戒を解く

 19.05.26:北東方面部隊電令作第85号:北東方面部隊機密第260903番電:
      (本令6月1日0000発動)
      1.東一号演習輸送を結了す爾後の北東方面海上交通保護並に護衛作戦は千島防備部隊指揮官麾下
        兵力(指揮下編入兵力を含む)を指揮し之を担任実施すべし
        但し航空機を以てする右該当任務は本職之を担任す
      2.北方部隊指揮官は現に輸送任務に従事中の麾下驅逐艦をして同任務一段落する迄爾後引継ぎ
        麾下驅逐隊一隊(二乃至三隻)をして護衛作戦に関し千防部隊指揮官の指揮を承けしむべし
      3.護衛方式は概ね左に依るの外千防部隊指揮官所定とす
       (イ)北海道千島間航路は夏期運航オホーツク海航路とす
       (ロ)重要船舶に対しては小樽及幌筵海峡間の船団一貫護衛(護衛艦約二隻を附す)とし
          約一週間毎に一個船団小樽発航を標準とす
       (ハ)北部千島方面及中南部千島方面夫々海防艦(又は驅逐艦)(各一隻を常駐せしめ分岐航路
          並に泊地附近の護衛に任ぜしむ)
       (ニ)カムチヤツカ方面漁業保護及オホーツク海間接護衛のため海防艦一隻(状況に依り
          海防艦又は驅逐艦二隻)を充当す
       (ホ)其の他の船団は間接護衛とす
      4.直接護衛船団の発航指示は小樽に於ては大警側(小樽武官)と千根側(護衛艦)との協議に
         依り又幌筵海峡及千島方面各基地に於ては千根司令部(護衛又は保護機関)の指示に依る
        ものとす
      5.航空機を以てする護衛に関しては既令の通

 19.05.31:北東方面部隊電令作第86号:
      (アッツ攻撃に関する件)

 19.05.30:北東方面部隊電令作第87号:北東方面部隊機密第300948番電:
       北方部隊指揮官は國後を原隊に復帰せしむべし

 19.05.30:北東方面部隊電令作第89号:北東方面部隊機密第301551番電:
       明31日左に依り敵潜掃蕩を実施すべし
      1.掃蕩区域 北緯50度線及51度30分線東経159度線及161度線を以て囲まるる海域
      2.参加兵力 丙部隊 國後
      3.指揮官 五〇二空司令
      4.國後は要すれば監視艇遭難者を収容するものとす

 19.05.30:北東方面部隊電令作第91号:北東方面部隊機密第301745番電:
      1.北東方面部隊電令作第89号中参加兵力より國後を除く
      2.國後は第三昭和丸の遭難者を収容し帰投すべし
      3.丙部隊は要すれば明朝國後の第三昭和丸合同を援助すべし

 19.05.31:北東方面部隊電令作第93号:北東方面部隊機密第312242番電:
       北東方面部隊電令作第85号に依るものの外北方部隊指揮官は当分の間驅逐艦二隻乃至三隻をして
       護衛作戦に関し千島防備部隊指揮官の指揮を受けしむべし

 19.06.01:北東方面部隊電令作第94号:北東方面部隊機密第011618番電:
       北方部隊指揮官は第一水雷戦隊司令部をして当分の間小樽に進出せしめ千島防備部隊指揮官の区処
       を承け左の任務に従事せしむべし
      1.小樽に於ける護衛艦艇の統制
      2.同地交通保護機関に対する協力
      3.東経146度線以西(北方航路)敵潜出現時の対潜作戦
        本号の場合には同海域内にある護衛艦艇を指揮するものとす

 19.05.31:北東方面部隊電令作第95号:北東方面部隊機密第312242番電:
       北東方面部隊電令作第85号に依るものの外北方部隊驅逐艦二、三隻をして護衛作戦に関し
       千島防備部隊指揮官の指揮を承けしむべし

 19.06.05:北東方面部隊電令作第95号:北東方面部隊機密第050651番電:
       北東方面部隊兵力部署中千島防備部隊より第九十二、九十三防空隊を除き第百四十四、
       第百四十六防空隊を加う

 19.06.11:北東方面部隊電令作第98号:北東方面部隊機密第111947番電:
      1.敵は中南部太平洋方面に対し大規模攻勢作戦を開始したるものの如し
      2.通信諜報に依ればアリューシャン方面敵亦策動開始の算あり
      3.各部隊は当面の敵作戦企図の全貌判明する迄特に警戒を厳にすべし

 19.06.14:北東方面部隊電令作第99号:北東方面部隊機密第140116番電:
       0018松輪敵部隊の砲撃を受けつつあり
       甲作戦第一法用意

 19.06.15:北東方面部隊電令作第101号:北東方面部隊機密第151634番電:
       4月16日附春島丸を一時千防部隊に附属す

 19.06.16:北東方面部隊電令作第102号:北東方面部隊機密第160622番電:
       甲作戦第二法警戒

 19.06.18:北東方面部隊電令作第105号:北東方面部隊機密第181452番電:
       北方部隊南方進出中北東方面部隊兵力部署中の一部左の通改む
      1.伊一七七潜を北東方面部隊附属とす
      2.日帝丸及白埼を千防部隊に編入す

 19.06.21:北東方面部隊電令作第106号:北東方面部隊機密第210801番電:
       甲作戦第二法警戒となせ

 19.06.22:北東方面部隊電令作第107号:北東方面部隊機密第221346番電:
      1.甲作戦第一法警戒を解く
      2.第三〇三邀撃配備となせ(甲作戦第二法警戒其の儘)

 19.06.26:北東方面部隊電令作第108号:北東方面部隊機密第261536番電:
       25日附北東方面部隊兵力部署中
       木曽及び第二十一驅逐隊(若葉、初春)を北方部隊より除く

 19.06.29:北東方面部隊電令作第109号:北東方面部隊機密第290455番電:
       甲作戦第二法警戒を解く

 19.07.02:北東方面部隊電令作第111号:北東方面部隊機密第021617番電:
       直に部隊内限り乙偽電O法(無意味暗号文)を開始、通信量激増を偽装せよ(中継放送大通限)

 19.07.04:北東方面部隊電令作第112号:北東方面部隊機密第041018番電:
      1.甲作戦第二法警戒
      2.第三十一空襲部隊(千島所在兵力欠)は急速移動準備をなせ移動時機は特令す

 19.07.04:北東方面部隊電令作第113号:北東方面部隊機密第041034番電:
       電令作第111号に欺瞞通信を結了す

 19.07.08:北東方面部隊電令作第115号:北東方面部隊機密第080544番電:
       甲作戦第二法警戒を解く

 19.07.17:北東方面部隊電令作第116号:北東方面部隊機密第171142番電:
      1.四五二空別飛派遣隊は対潜作戦に関し千島防備部隊指揮官の指揮を受くべし
      2.千島防備部隊指揮官は前條の兵力をして艦艇と協同主として敵潜掃蕩を実施せしむべし

 19.07.24:北東方面部隊電令作第118号:北東方面部隊機密第241802番電:
      1.通信諜報に依ればアリューシャン西部方面敵部隊策動を開始せる兆あり
        敵の奇襲に対し警戒を厳にすべし
      2.北千島所在航空部隊は第二基地航空部隊電令作第121号及び同第126号に依り警戒すべし

 19.07.24:北東方面部隊電令作第119号:北東方面部隊機密第242256番電:
      1.第五艦隊長官は第五艦隊(第二十一戦隊、第一水雷戦隊)及び帝洋丸を率い聯合艦隊電令作
        第256号に依る作戦に従事すべし
      2.(以下不明)

 19.07.28:北東方面部隊電令作第120号:北東方面部隊機密第281320番電:
       北東方面部隊電令作第118号に依る警戒を解く

 19.08.01:北東方面部隊電令作第121号:北東方面部隊機密第011516番電:
      1.敵情大本営海軍参謀部特務班機密第31206番電の通
      2.8月3日以後甲作戦第一法用意となせ
      3.第二基地航空部隊は8月3日迄に左に依り決戦準備をなせ
       (イ)北千島及松輪所在飛行機隊は第一占守基地(但し艦上爆撃機は北ノ台)に集結す
       (ロ)年萌所在水上偵察機は大湊に移動基地員は天寧基地に合同
      4.8月3日以後飛行哨戒区分を左の通定む
        A哨区(基点北千島)95度乃至160度650浬6機
        B哨区(基点美幌)85度乃至135度700浬5機
      5.基地員等の移動を要する場合第三十一空襲部隊指揮官は矢風を指揮することを得

 19.08.05:北東方面部隊電令作第123号:北東方面部隊機密第050715番電:
      1.甲作戦第一法用意を解く
      2.第二基地航空部隊は左に依り行動すべし
       (イ)甲部隊中零戦約三ヶ中隊、乙部隊及丙部隊各飛行機隊は速に北海道に転進
       (ロ)乙部隊は一部兵力を以て戦闘機隊の移動に協力
       (ハ)四五二空本隊は原配置に復帰
      3.本職明六日第一占守基地発美幌経由8日頃将旗を千歳に移揚す
      4.本職占守発の時機を以て松輪以北所在航空部隊に対する直率を解く
        同兵力を第三十一空襲部隊に復帰す
      5.8月7日以後第一〇一邀撃配備となせ

 19.08.26:北東方面艦隊電令作第125号:北東方面部隊機密第260751番電:
      1.当部隊兵力部署中第三魚雷艇隊を千島防備部隊より除く
      2.第三魚雷艇隊は当分の間作戦に関し大湊警備府司令長官の指揮を承くべし

 19.09.09:北東方面部隊電令作第128号:北東方面部隊機密第09----番電:
       甲作戦警戒

 19.09.12:北東方面部隊電令作第129号:北東方面部隊機密第120713番電:
       甲作戦警戒を解く

 19.12.02:北東方面部隊電令作第14号:北東方面部隊機密第020814番電:
       第十五輸送隊は大湊方面所在期間中輸送に関し大湊警備府司令長官の区処を承くべし

 19.12.07:北東方面部隊電令作第123号:北東方面部隊機密第070818番電:
       第二警戒配備となせ

 19.12.10:北東方面部隊電令作第134号:北東方面部隊機密第100745番電:
       第二警戒配備を解く

 19.12.17:北東方面部隊電令作第135号:北東方面部隊機密第170830番電:
       千防部隊指揮官は第一驅逐隊をして現任務を続行しつつ南方転進準備をなすべし(以下不明)

 20.04.20:北東方面部隊電令作第145号:機密第201611番電:
       昭和19年10月21日附北東方面部隊電令作第132号に依る通信を取止む

 20.05.11:北東方面部隊電令作第148号:機密第111418番電:
       今次千島方面陸海軍兵力護衛作戦要領左の通定む
      1.本作戦は敵に備えつつ迅速且安全に転進するを本旨とし陸海軍間及び関係各部と密接に連繋
        協同主兵力は7月上旬転進完了を期す
      2.護衛要領(指揮官、兵力、担任区域、任務の順)
       (イ)宗谷防備部隊指揮官(主として宗谷海峡方面に位置す)
          第一〇四戦隊の海防艦及び新配属海防艦
          北及び中千島方面一貫護衛
       (ロ)厚岸防備部隊指揮官
          要すれば海防艦一乃至二、徴傭船護衛警戒艦艇を増派
          得撫島方面及び根室(網走)方面間の護衛
       (ハ)九〇三空司令官
          稚内、小樽、厚岸及び樺太(情況に依り千島)?九〇三空兵力の外
          (イ)及び(ロ)項の作戦協力(5月15日九〇三空大警部隊編入以後)
       (ニ)其の他現兵力部署に依る
          (但し千島方面海軍転進部隊現地指揮官を千島防備部隊指揮官とす)
      3.船団編成其の他
       (イ)編成地を小樽とし一ヶ船団は輸送船三隻、護衛艦二隻(又は之以上)を以て標準とす
       (ロ)各部に連絡並に現地指導の為、主務参謀を随時小樽、稚内に派遣す

 20.05.20:北東方面部隊電令作第150号:機密第200827番電:
      1.大湊警備府直率各海防艦は北千島及び中千島方面一貫護衛作戦に関し宗谷防備部隊指揮官の
        指揮を受くべし
      2.宗谷防備部隊指揮官は北東方面部隊電令作第148号北洋作戦要領に依り一貫護衛に任ずべし

 20.06.18:北東方面部隊電令作第156号:機密第181458番電:
      1.日本海に侵入せる敵潜水艦は近日中に宗谷海峡又は津軽海峡方面より遁走の算大なり
      2.当面の対潜作戦は既令の外左に依り之を実施し右潜水艦の必滅並に護衛の完遂を期すべし
       (イ)対潜水上艦艇を左に依り配属変更す(既令の分を除く)
        (1)直率 大警部隊 擇捉、海四七、四九、二一五、二一九、二二一、八丈、三六
           主として北洋作戦に充当す
        (2)(一行分内容不明)
           國後、占守、m]、笠戸、海二〇五、海六
        (3)津軽防備部隊 柳、橘、伊王、海六五、七四、一一二、一九六、第五十二掃海隊
        (4)現北洋作戦に従事中の各隊(艦)は現任務終了後(小樽着時)本軍隊区分に編入するもの
           とす
       (ロ)九〇二空司令官は九〇三空稚内及大泊派遣隊をして対潜掃蕩に関し宗谷防備部隊指揮官の
          区処を受けしむべし
       (ハ)作戦要領 
        (1)宗谷防備部隊指揮官成るべく速に第一戦闘司令所に進出宗谷海峡の防備を急速に強化す
        (2)津軽防備部隊指揮官は柳、橘を福島錨地及三厩湾附近に配し湾口監視に当らしむる共に
           機宜敵潜掃蕩に任ぜしむ(状況に応じ函館又は脇ノ沢附近に待機)
        (3)東京湾北航路の護衛は努めて船団編成一貫護衛としなし得る限り二隻(特驅、特掃を含む)
           以上の護衛艦を附するものとす
      3.北洋作戦(堪察加送込輸送を含む)は本職之を直率とす

 20.06.24:北東方面部隊電令作第160号:機密第241854番電:
       当面護衛並に対潜作戦要領を左の通改む
       (既令の分を除く)各部隊は本要領に依り作戦すべし
      1.護衛艦艇の配属を左の通りとす、特令するものの外「ル」船団小樽入港時特令なくして本配属に
        移行す
       (イ)宗谷防備部隊 一〇四戦隊の海防艦(擇捉欠)、海六、海一一二、驅潜一五
       (ロ)津軽防備部隊 海二一五、海二一九、伊王、海二〇五、海六五、第十一海防隊(五七、
                 五五)、海七四、海二二一、柳、橘、五二掃海隊、白鳳丸
       (ハ)直率     擇捉、海四七、海四九、白埼、(以下修理中)海三六、海一九六
      2.カムチヤツカ送込船団(約六隻)の内地発を七月一日とす之れ護衛は前号(ハ項)直率海防艦に
        依る在各艦は6月28日中に小樽に集結すべし
      3.護衛艦の配備に当りては重要点(積丹岬、奥尻島附近、艫作埼及入道埼等)を優先とし附近には
        常時一隻を配しある如く宗防津防部隊指揮官は互密に連携を執るものとす
      4.26日以降本府担任海面運航船に対する護衛は重要船舶重要地点通過前後直接護衛とす
        其の他間接護衛とす
      5.在天寧A船白河丸、黄海丸の護衛に関しては特令す

 20.07.15:北東方面部隊電令作第164号:機密第150953番電:
      1.戦艦四、巡洋艦二、驅逐艦八室蘭地球岬東方10,000米より砲撃を開始す
      2.北東方面部隊第一警戒配備となせ

北東方面部隊電令

 18.10.08:北東方面部隊電令第2号:北東方面部隊機密第080846番電:
      1.今次北千島方面に装備の各海面砲台を第五十一警備隊に附属し第五十一警備隊司令は適宜の
        人員を以て砲台員を編成すべし
      2.第二十一空襲部隊指揮官は南四ツ岩附近装備砲台の工事に協力すべし
      3.淺香丸指揮官は陸揚砲の旧砲員(弾薬庫員一部共)を一時第五十一警備隊に勤務せしむべし

 18.10.16:北東方面部隊電令第3号:北東方面部隊機密第161922番電:
       官房艦機密第51号ノ90(大海機密第181632番電)第五十一警備隊に供用司令は之を擂鉢基地(
       要すれば片岡に流用することを得)に装備すべし

 18.10.16:北東方面艦隊電令第5号:千歳航空隊機密第231316番電:
       官房機密第242040番電に依る砲台(女満別防空砲台を除く)の装備位置は千根司令官所定とす
       千根司令官は右工事に協力すべし
      (註)関連電砲台装備の件

 19.03.15:北東方面艦隊電令作第1号:北東方面艦隊機密第151617番電:
       千島方面根據地隊司令官は漁業保護及ソ領内に於ける我が権益事業保護に関し大警長官の指揮を
       受くべし

 19.03.01:北東方面艦隊電令第4号:北東方面艦隊機密第010916番電:
       千根司令官は左に依り幌通の占守移転に伴う手続並に移送を実施すべし
      1.幌通の大部(特務班の一部随行)を片岡に移送して
      2.移送の要領に関しては当隊機密第190837番電に依る予定

 19.04.18:北東方面艦隊電令第5号:北東方面艦隊機密第180823番電
      1.4月23日将旗を第一占守航空基地に移揚す
      2.左に依り第五十三警備隊天寧松輪派遣航空部隊第四十一基地隊天寧松輪派遣隊を巡視す
       (イ)日程4月23日在天寧各隊24日松輪各隊
       (ロ)実施要領准士官以上伺候各指揮官状況申告戦備状況状況実視(細目所在先任指揮官所定)

 19.05.01:北東方面部隊電令第10号:北東方面部隊機密第011526番電:
       当分の間千島方面に行動する護衛艦艇をして自艦にて輸送せる人員数及び物件の重量を
       報告せしむべし

北東方面部隊信電令作

 20.02.25:北東方面部隊信電令作第1号:第十二航空艦隊機密第251013番電:
      1.本朝来関東方面敵機動部隊の空襲を受け、一部敵飛行機は東北南地区に侵入せり
      2.北海道以南電探第二配備甲となせ
      3.各部は厳重なる見張警戒を実施すると共に対空防護に遺算なきを期すべし

 20.02.26:北東方面部隊電令作第2号:第十二航空艦隊機密第261826番電:
      1.北東方面部隊電令作第1号に依る警戒を解く
      2.北海道以南電探第三配備となせ

 20.04.06:北東方面部隊信電令作第4号:大通機密第061012番電:
       千根司令官は成る可く速に約一箇月半の予定を以て天寧に進出南千島方面の防衛強化を促進すべし

 20.07.15:北東方面部隊信電令作第9号:機密第151646番電:
      1.敵機動部隊は以前襟裳南方100浬附近にあるものの如く明早朝三度来襲の算大なり
      2.明朝0330以後令なくして防空部隊第一配備其の他は第二警戒配備甲となせ

北東方面部隊信電令

 20.04.08:北東方面部隊信電令第5号:千根機密第080750番電:
       快鳳丸は便宜出港加熊別経由武蔵に回航補給任務に従事すべし

 20.04.11:北東方面部隊信電令第6号:千根機密第111938番電:
       第五十一警備隊司令は所属驅潜特務艇をして準備出来次第大湊発左の区分に依り進出せしめ
       天寧進出の驅潜特務艇をして同地着後当分の間第五十三警備隊司令の指揮を受けしむべし
       (イ)三隻 片岡
       (ロ)二隻 天寧 

 20.04.18:北東方面部隊信電令第7号:千根機密第180948番電:
       第五十一警備隊司令は成る可く速に第五十八、第七十三驅潜特務艇を天寧に進出せしむべし

 20.04.18:北東方面部隊信電令第15号:千根機密第180952番電:
       第五十二、第五十七警備隊司令は左記麾下連綴基地見張所を撤収すべし
       武魯頓、乙女湾、根茂
       第五十七警備隊司令は驅潜特務艇、第十五特設輸送隊をして片岡進出の途次右撤収に協力せしむべし

北東方面部隊信令



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