運砲筒運砲筒について潜水艦に搭載して目的地まで運び、目的地に到達したら浮上した潜水艦より発進し、潜水艦から陸岸まで陸軍砲を輸送する使い捨て兵器です。造船実験部長片山有樹海軍技術少将の発案により堀元美海軍技術少佐が昭和17年11月に設計を開始し翌年2月に設計を完了しました。「戊標的」と仮称されたこの兵器は呉海軍工廠長から海軍艦政本部長へ製造が上申され、正式名称「運砲筒」として昭和18年2月23日官房艦機密第827号により 30基の製造訓令が出されます。呉海軍工廠に依り伊號第三十八潜水艦を使って大浦崎で実用実験を行い昭和18年3月上旬に実験を完了、直ちに残りの筒の建造に着手し5月までに完成しました。そして昭和18年6月11日官房艦機密第2936号により18隻の伊號第十六及び十七型潜水艦(イ16、イ17、イ19、イ20、イ21、イ24、イ25、イ26、イ27、イ29、イ31、イ32、イ33、イ34、イ35、イ36、イ37、イ39)に対し運砲筒搭載施設を装備するよう訓令が出されました。 運砲筒の諸元自重(装気共):19.730屯、満載排水量:36.730屯、全区劃浮量:54.390屯、 搭載量:15.000屯(十五糎加農砲1門或いは十五糎榴弾砲3門をそれぞれの弾薬車と共に搭載可能)、 全長:21.450m、幅:4.350m、 原動機は六十一糎魚雷用の圧縮空気機関を用い、航続力は5節で6,000m。 運砲筒の製造数前述の昭和18年2月23日官房艦機密第827号により呉海軍工廠で20基(試製の2基を含む)、佐世保海軍工廠で10基、さらに昭和18年9月3日官房艦機密第4501号により横須賀海軍工廠、佐世保海軍工廠で各10基、合計50基が製造されました。なお、昭和18年9月3日官房艦機密第4501号による製造分は「要すれば部外工場に委託することを得」とう附記があるので必ずしも各海軍工廠で建造されたとは限らないのでご注意ください。 運砲筒の使用実績(運貨筒、特型運貨筒と混同している記述が多く詳細な調査を要する) 運砲筒の写真
運砲筒の図
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