臨時海軍防備隊

臨時海軍防備隊附属船艇について

昭和8年4月1日に設置された駐満日本海軍部は配下に臨時海軍防備隊を有していました。臨時海軍防備隊は当初滿洲國籍船舶を徴傭して附属船艇としました。これらは制度上すべて一般徴傭船扱いです。一般徴傭船は必要の都度借りるものなので極端な場合一日だけの傭船でも事足ります。おそらく今となってはその全貌を知ることはできないでしょう。そんな中にあって廣慶型2隻は臨時海軍防備隊が開設されていたほぼ全期間にわたっての主戦力でした。廣慶型に次いで期待された江安型は「速力劣速動揺大ニシテ河川攻防並ニ警備任務遂行上不適ナルノミナラズ乗員ノ居住性モ著シク不良ナルヲ以テ引續キ徴傭ノ價値ナシト認ム」と臨時海軍防備隊「昭和九年度任務報告」にあるようにあまり適当な船ではなく傭船は一年限りでした。これが30瓲交通船「小櫻」「白梅」の新造へとつながります。廣慶型は砲艦あるいは敷設艦としての用途に、江安型は砲艇あるいは掃海艇としての用途に用いられました。これらは日本海軍の軍人が指揮をし軍艦旗を掲揚していました。新造艇としては他に10m型交通船「野菊」もありました。昭和13年11月15日付で駐満日本海軍部が廃止されると、まもなく徴傭船は解傭され、雑役船の「野菊」は旅順要港部(旅順防備隊供用)へ配属替え、「小櫻」「白梅」は滿洲國治安部に譲渡されました。

臨時海軍防備隊徴傭船・警乗兵乗船商船の諸元

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臨時海軍防備隊徴傭船の船歴

下の各船の画像をクリックして下さい。なお、廣濟・廣興については作成しておりません。

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依蘭

(廣濟)

(廣興)

廣慶

廣寧

江安

江順

鐵華

理華

安民

滿洲

 

図の出典:

  1. 廣慶・廣寧・江安・江順:松花江ノ水路及航泊附表 (臨時海軍防備隊)

 

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