公稱第2934號の船歴
年 月 日：船歴
07.04.26：起工
07.05.28：進水
07.06.30：竣工
07.05.--：官房第----号：
命名：雑役船「公稱第二九三四號」
船種：測量艇（三十噸）
所属：水路部、定数別：定数補充
07.08.13：官房第2999号：発電機装備の件訓令
１．工事要領
三．三キロセミディーゼル発電機１基を装備し必要なる附属諸装置を完成するものとす
３．完成時期：昭和07年08月末日
08.10.10：官房第4490号：測量艇一部改造の件訓令
１．工事要領
（１）セミディーゼル発電機に附属せる空気圧縮喞筒を取外し尚本機操縦座附近の配電盤及び
支柱等を適当に位置変更するものとす
（２）取外したる空気圧搾喞筒は原動機として二馬力電動機を連結の上機械室左舷中部に装備
するものとす
（３）前二項に伴い電路を新設及び改造するものとす
10.02.09：官房第968号：ビルヂキール新設の件訓令
11.05.01：水機密第2028号：測量の件訓令：
１．其の官は左記人員を以て本州北西岸西部方面の測量に従事すべし（中略）
２．調製すべき測量原図左の如し（区域は付図に示す）
図名 尺度 図積 記事
浜田港至モドロ岬 七万五千分ノ一 全紙二 改測
浜田港至モドロ岬
沖合測深図 十五万分ノ一 全紙一 新測及改測
概ね距岸一〇浬乃至二〇浬の区域
（図示略）
浜田港 一万分ノ一 約二分ノ一 改測
江崎港 一万五千分ノ一 約八分ノ一 改測
須佐港 一万五千分ノ一 約四分ノ一 改測
萩港 一万五千分ノ一 約四分ノ一 改測
萩港付近 三万分ノ一 全紙 新測
３．作業期間を5月中旬至10月中旬と予定す
４．測量艇は横須賀海軍港務部保管の公称第2934號及び舞鶴要港部港務部保管の公稱第2354號、
第2649號、第2799號、第2800號、第1937號を回航使用し作業終了後は公稱第2934號は
横須賀海軍港務部に公稱第2354號、第2649號、第2799號、第2800號、第1937號は呉海軍港務部
に保管を委託すること
11.10.20：測量の件訓令（10.24：水機密第2046号：測量の件訓令の件通知）
１．其の官は左記人員を以て四国西岸方面の測量に従事すべし（中略）
２．実施すべき測量作業左の如し
イ．宿毛港附近探礁及海底調査
ロ．沖島附近探礁
ハ．前記方面の補測
３．作業期間を10月下旬至12月中旬と予定す
４．測量艇は石見測量班にて使用せし公稱第2934號、公稱第2354號、第2649號、第2799號、第2800號
の五隻とし浜田より回航使用し、作業終了後は第2934號は横須賀に其の他は呉に回航し各海軍
港務部に保管委託すべし
11.10.--：四国西岸方面測量ノ件覺書：
１．本測量ハ艦隊ノ行動ニ對シ保安上萬全ヲ期スル爲特ニ實施スルモノナリ
（聯合艦隊機密第二號ノ一九、同第二號ノ三五參照）
２．海底調査ハ海底ノ掃海及音測等ニ依リ岩礁ノ存否ヲ探リ錨地トシテノ適否ヲ調査スルモノトス
３．探礁ハ掃海ニ依リ安全水深ヲ決定スル外深深度掃海及音測ニ依リ暗礁ノ範囲及水深ヲ調査スルモノトス
４．補測ハ前記作業ノ餘力ヲ以テ實施スル程度トス
５．公稱第二九三四號測量艇ハ音測作業終了セバ随時横須賀ニ回航スベシ
６．石見班ニテ使用セシ測量艇公稱第一九三七號（櫓艇）ハ其ﾉ班ニテ保管（測量作業中ハ佐賀關
測量夫會ニ保管ヲ委托）シ作業終了後呉ニ回航、同地海軍港務部ニ保管ヲ委托スベシ
７．石見班ヨリ測量夫轉傭ノ日附ハ測量艇濱田發ノ日トス
８．本測量實施ニ關シ石見方面測量班長岡海軍中佐ニハ別紙寫ノ通依命通知セリ
20.08.15：残存
23.08.20：船舶の番号制定：運輸省告示第230号：
船種：測量船（ＨＧ）、番号：HG 04、船名：平洋丸
23.11.15：所属制定：海上保安庁達第19号：
所属：水路局、測量船、番号：HG 04、船名：平洋丸
24.10.20：船舶の番号廃止：運輸省告示第302号（24.10.18附）：
24.10.20：船舶の番号制定：海上保安庁告示第36号（24.10.18附）：
船種：測量船、番号：HG 04、船名：平洋丸
25.07.01：船舶の番号改正：海上保安庁告示第22号（25.08.16附）：
船種：測量船、番号：HS 01、船名：平洋丸
27.06.01：船長：海上保安官 北條 務
29.05.01：船舶の番号削除：海上保安庁告示第５号（29.04.16附）：
29.10.--：解役
同型船
なし。
兵装
なし。
写真資料
雑誌「世界の艦船」海人社 2003年7月号増刊「海上保安庁全船艇史」(P.53)
「新造船写真史」 S56.07 三菱重工業株式会社横浜造船所（P.45）
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