關東の艦歴

 年 月 日:艦歴

M--.--.--:起工 M32.12.02:進水、命名:Маньчжурия M33.03.--:竣工
M33.--.--:新規登録:所有者:東亞細亞汽船会社(Russisch Ostasiatiche Dmpf.Act.Ges.)、           船籍港:Saint Petersburg、           登録総噸数:5,710、登録純噸数:3,708、           登録長:410.0呎、登録幅:49.4呎、登録深:30.5呎 M33.03.10:登録検査、船級:LR ✠100A1 M37.01.30:香港〜 M37.02.09:拿捕
捕獲場所:N.-E. 旅順口の東南18浬 捕獲原因:通報艦「龍田」による拿捕
M37.02.13:佐世保着 M37.03.14:佐世保捕獲審検所審検広告 M37.04.07:内令第184号:「關東丸」、仮命名、部内限り適用 M37.04.07:内令第185号:信号符字點付:GQPT、部内限り通用 M37.04.15:大阪商船株式會社と運転請負契約締結 M37.04.23:佐世保に於いて受渡し M37.05.10:兵庫〜05.16門司 M37.05.26:佐世保捕獲審検所事件番号第7号判決:没収 M37.07.05:横須賀海軍工廠にて工作船として艤装開始 M37.07.06:内令第285号:工作船、横須賀鎮守府所管、聯合艦隊附属 M37.07.31:艤装工事完成 M37.08.09:佐世保〜01.04呉
M37.10.06:内令第406号:假装巡洋艦兼工作船、横須賀鎮守府所管、聯合艦隊附属 M37.10.06:艦長:海軍大佐 中尾 雄 M37.10.16:運転請負契約解除
M38.01.12:内令第28号:工作船 M38.01.12:内令第96号:聯合艦隊附属 M38.01.16:大阪商船株式會社と運転請負契約締結 M38.01.17:横須賀軍港にて定員充実 M38.01.17:高等捕獲審検所事件番号第11号判決:抗議棄却
M38.02.14:命名:達第10号:「關東丸」、本籍:横須賀鎮守府 M38.02.14:信号符字點付:達第11号:GQPT M38.02.27:佐世保〜10.11小樽 M38.--.--:監督官:海軍少佐 佐多 直道 M38.07.--:ロシア巡洋艦"Новик"の引揚 M38.11.14:内令第663号:聯合艦隊附属を解く M38.12.30:運転請負契約解除
M39.03.23:内令第98号:工作船、本籍:横須賀鎮守府 M39.04.01:指揮官:海軍大佐 茶山 豐也 M39.10.20:官房第4107号:当分の内横須賀豫備艦部附属 M39.10.20:指揮官:欠員 M40.05.30:指揮官:海軍大佐 秀島 七三郎 M40.07.09:佐世保〜旅順方面〜09.30佐世保 M40.10.15:官房第4225号:当分の内横須賀豫備艦部附属 M40.10.15:指揮官:欠員 M40.12.11:指揮官:海軍中佐 上野 亮 M41.07.11:官房第2975号:当分の内横須賀海軍港務部附属 M41.07.11:指揮官:欠員 M41.11.20:官房第4612号:当分の内横須賀海軍港務部附属 M42.01.25:指揮官:海軍中佐 小黒 秀夫 M42.06.11:基隆〜06.14福江06.15〜06.15佐世保 M42.06.17:佐世保〜06.20横須賀 M42.06.23:官房第2236号:当分の内横須賀海軍港務部附属 M42.06.23:指揮官:欠員 M43.06.09:官房第2089号:横須賀豫備艦隊附属 M45.06.28:指揮官:海軍大佐 眞野 嚴次郎 M45.07.31:指揮官:欠員 T元.10.08:0010 神子元島にて日本郵船「高砂丸」と衝觸、作業中二〇呎カッターが転覆、破砕、亡失 T02.02.19:指揮官:海軍大佐 平田 得三郎 T02.02.19:官房第490号:工作船關東丸任務に関する件訓令       準備出来次第、先島群島及び台湾方面に回航し専ら測量に従事せしめ       測量事業に関しては水路部長の指揮を受けしむべし T02.06.07:官房第1609号:工作船關東丸任務に関する件訓令       先島群島及び台湾方面に於ける測量結了の上、引続き朝鮮南岸の測量に従事せしめ       測量事業に関しては水路部長の指揮を受けしむべし T02.09.04:官房第2319号ノ2:工作船關東丸任務に関する件訓令       曩に訓令せる測量終了の上は更に本州東岸犬吠埼北東沖合にある疑礁探測に従事せしめ       測量事業に関しては水路部長の指揮を受けしむべし T03.03.05:指揮官:海軍大佐 丸橋 彦三郎 T03.04.18:横廠第4号ノ18:關東丸橈艇変更の件 T03.04.29:官房第1235号ノ2:第三カッターを廃船となりたる公稱第九號カッターと引換の件認許 T03.08.13:艤装工事開始 T03.08.17:兵装工事開始 T03.08.24:内令第180号:第二艦隊附属 T03.08.25:艤装、兵装工事完成 T03.08.31:艦隊区分:第二艦隊法令第21号:特務隊(3) T03.09.03:佐世保〜八口浦 T03.10.02:艦隊区分:第二艦隊法令第45号:特務隊(2) T03.10.07:第二艦隊日令第21号:      8.關東丸、淀橋丸は若宮丸の救助作業終らば一先づ第七地点に帰投すべし T03.10.21:艦隊区分:第二艦隊法令第53号:特務隊 T03.12.01:内令第363号:臨時青島要港部附属 T04.01.--:出港〜02.08横須賀 T04.02.01:内令第22号:臨時青島要港部附属を解く T04.02.10:転錨(工廠陸岸30tクレーン岸壁)、所材料陸揚げ T04.02.16:第四船渠にて入渠 T04.02.17:内令第52号:遣米支隊附属 T04.02.17:メキシコ沖で座礁した巡洋艦「淺間」の救援訓令 T04.02.18:出渠 T04.02.18:指揮官:海軍大佐 河野 左金太 T04.02.23:復水器修理完成 T04.02.23:七番浮標に繋留換え、職工232名乗船 T04.02.24:横須賀〜03.24サンバートローメ T04.03.--:メキシコ沖で座礁した巡洋艦「淺間」の救援 T04.05.07:内令第143号:第二艦隊附属 T04.05.08:巡洋艦「淺間」離礁 T04.05.--:巡洋艦「淺間」船体機関修理 T04.06.30:内令第192号:第二艦隊附属を解く T04.08.21:巡洋艦「淺間」試運転
T04.08.23:命名:達第110号:工作船「關東」(クワントウ) T04.08.23:(「淺間」護衛)サンバートローメ〜09.04エスカイモルト T04.09.--:仮修理完成 T04.09.13:指揮官:海軍中佐 犬塚 助次郎 T04.10.23:エスカイモルト〜11.18横須賀 T04.12.09:官房第3594号ノ2:錨鎖増備の件認許 T04.12.13:指揮官:海軍大佐 犬塚 助次郎 T05.01.17:横須賀〜米国方面〜03.01横須賀 T05.03.21:佐世保〜支那方面〜04.06鎮海 T05.05.18:役務:内令第121号:在役船 T05.12.01:指揮官:海軍中佐 岡村 秀次郎 T06.04.01:指揮官:海軍大佐 岡村 秀次郎 T06.06.03:鎮海〜支那方面〜06.14佐世保 T06.12.01:指揮官:海軍中佐 宮村 暦造 T07.02.27:徳山〜青島〜03.11徳山 T07.04.24:官房第1416号:工作船關東特定修理の件訓令(須賀鎮守府司令長官宛)
T07.06.10:役務:内令第187号:第三豫備船 T07.06.14:横鎮第838号ノ2:工作船關東特定修理工事着手の件上申       官房第1416号訓令工作船關東特定修理工事は本年6月15日起工同年12月20日竣工の予定を以て       施行せしめ度  T07.06.21:官房第1416号ノ3:工作船關東特定修理工事着手の件認許 T07.09.10:指揮官:海軍中佐 豐島 二郎 T07.11.20:役務:内令第383号:第一豫備船 T07.12.01:指揮官:海軍大佐 福村 篤男 T07.12.09:出渠 T07.12.11:指揮官:海軍大佐 今泉 哲太郎 T07.12.13:石炭搭載、淡水補充(12.15まで) T07.12.14:横須賀海軍工廠にて没収旧独國潜水艦回航に備えた工事施行開始      1.重油150噸臨時搭載の設備及び汲上用喞筒の備附      2.兵員300名居住設備      3.造船、造機、造兵、職工合計46名乗組設備      4.潜水艇曳航設備 T07.12.16:横須賀〜予行運転〜12.16横須賀 T07.12.17:短艇受領、需品搭載 T07.12.18:横須賀〜公試運転〜12.18横須賀 T07.12.19:石炭、需品搭載(12.23まで) T07.12.20:工事完了 T07.12.20:「公稱第四二五號」汽艇を横須賀海軍港務部から受領
T07.12.20:役務:内令第422号:在役船 T07.12.23:石炭5,300t搭載完了 T07.12.23:運貨船より軍需品搭載(12.25まで) T07.12.24:三八式小銃28挺、陸式拳銃14丁搭載 T07.12.25:潜水艦曳航用曳索4吋1/2、3吋1/2柔軟鋼線綱各4房、同附属具並に横附用大型防舷物8個、      同用錘量及び所要金具、索具搭載 T07.12.26:横須賀〜      〜01.08 1830 カリサ角冲(ホルスバー灯台の北18度西28浬)に仮泊の際右舷錨鎖第二節より切断〜      〜01.09 2200 出港〜      〜01.10シンガポール T08.01.--:水船2隻より清水536t搭載、糧食搭載 T08.01.11:シンガポール〜01.19コロンボ T08.01.--:水船2隻より清水100t搭載 T08.01.21:コロンボ〜01.30アデン(C08021327500P35 21発、行動調書20発) T08.01.30:アデン〜02.05スエズ02.06〜02.08ポートサイド T08.02.--:清水400t搭載、糧食搭載 T08.02.11:ポートサイド〜02.16マルタ T08.03.18:「〇一潜水艇」「〇四潜水艇」「〇六潜水艇」「〇三潜水艇」受領 T08.03.25:マルタ〜試運転〜03.25マルタ T08.03.26:「〇五潜水艇」「〇七潜水艇」受領 T08.03.28:「〇二潜水艇」受領 T08.04.--:後発隊と仮称 T08.04.13:(「〇二潜水艇」護衛)マルタ〜04.17ポートサイド04.18〜04.25アデン04.28〜05.09コロンボ T08.05.10:(「〇二潜水艇」「〇六潜水艇」護衛)コロンボ〜05.17ペナン T08.05.20:(「〇二潜水艇」護衛)ペナン〜05.22シンガポール T08.05.29:(「〇二潜水艇」「〇四潜水艇」「〇五潜水艇」護衛)シンガポール〜06.06馬公 T08.06.10:(「〇三潜水艇」曳航、「〇二潜水艇」「〇四潜水艇」「〇五潜水艇」護衛)馬公〜06.17館山 T08.06.18:編制解除 T08.06.18:館山〜06.18横須賀 T08.07.14:指揮官:海軍大佐 石井 祥吉 T08.07.28:横須賀防備隊に潜水艇7隻を引渡す T08.12.01:指揮官:海軍中佐 加賀 藤吾 T09.01.08:指揮官:海軍中佐 吉富 新八 T09.03.--:呉〜      〜03.12 荒天に依り曳航中の「公稱第二〇四九號」標的船が船体中央部にて切損、後半部流失〜      〜横須賀
T09.04.01:類別等級制定:達第40号:種別:特務艦、類別:工作艦、艦型:なし T09.04.01:特務艦長:海軍大佐 吉富 新八 T09.08.01:西戸崎〜運送艦勞山」が曳航〜08.02佐世保 T09.08.19:官房第3040号:特別任務中、公稱第四八一號公稱第四八二號鋼鉄製ランチ貸与の件訓令 T09.09.24:横須賀〜 T09.10.14:特設運送船~洋丸」を横付け和炭800t、糧食其の他需品補給(10.21まで) T09.10.--:ペトロパブロフスク〜10.21タリンスカヤ湾 T09.10.21:特設運送船「~洋丸」を左舷に横付け T10.--.--:〜06.29館山 T10.09.29:役務:内令第360号:在役特務艦 T10.09.17:特務艦長:海軍大佐 七田 今朝一 T10.--.--:横鎮第1560号:特別任務中、装載機働艇と公稱第三八一號機働艇を交換使用 T10.10.22:横鎮第1612号ノ3:特別任務中、公稱第四五四號カッター貸与の件認許 T10.10.30:横須賀〜堪察加 T11.--.--:特設運送船廣速丸」より第二種和炭150t補給 T11.05.20:ペトロ〜コンマンドルスキ〜05.22ニコリスク05.22〜05.23ウスチカムチャカ05.24〜06.02横須賀 T11.06.09:公稱第四五四號カッターを返納 T11.06.15:横鎮第1097号ノ2:装載機働艇復旧 T11.06.15:役務:内令第213号:第三豫備特務艦 T11.06.15:特務艦長:海軍大佐 林 C二 T11.11.20:特務艦長:欠員 T11.12.01:特務艦長:海軍大佐 内藤 省一 T12.02.24:官房第630号:       公稱第三八二號汽艇を修理の上、現装備の三十呎汽艇と交換方訓令 T12.04.01:役務:内令第95号:第一豫備特務艦 T12.04.14:役務:内令第162号:在役特務艦 T12.05.05:官房第62番電報:關東搭載のカッターと港務部保管公稱第三七六號カッターと交換搭載方 T12.05.10:特別任務中「公稱第一六八〇號」「公稱第一三六四號」傳馬船を借用 T12.05.16:函館〜堪察加〜08.12函館 T12.09.01:役務:内令第325号:第一豫備特務艦 T12.09.15:特務艦長:海軍中佐 吉川 眞C T12.10.01:役務:内令第348号:第二豫備特務艦 T12.12.01:特務艦長:海軍中佐 是恒 隆 T13.03.01:役務:内令第55号:第一豫備特務艦 T13.04.01:役務:内令第85号:在役特務艦 T13.10.09:館山〜演習地〜10.17二見 T13.12.01:特務艦長:海軍中佐 鳥野 團一 T13.12.--:二種練炭2,000t、豆炭1,000t搭載 T13.12.10:徳山〜舞鶴向け航行
T13.12.12:座礁 T14.03.01:類別等級削除:達第32号 T14.03.01:除籍:達第31号
喪失場所:N.-E. 福井県糠浦の北方約1浬距岸約100m 喪失原因:海難

同型艦

 なし。

兵装

 五十七密速射砲1門、四十七密砲2門。

(T08.01)
 四十口径安式十二糎砲2門。

写真資料

 雑誌「世界の艦船」海人社 1974年4月号「日本軍艦アルバム/落穂拾い」(P.118)
 雑誌「世界の艦船」海人社 1974年4月号「日本軍艦遭難雑記」朝永溶(P.126)
 雑誌「世界の艦船」海人社 1976年7月号増刊「日本軍艦史1.明治編」(P.79)
 雑誌「世界の艦船」海人社 1997年3月号増刊「日本海軍特務艦船史」(P.12)
 「大日本軍艦寫眞帖」藤田精一編 T13.09 海上協會(P.25)
 「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.89)
 「写真日本海軍全艦艇史」 潟xストセラーズ H06.12 福井静夫(2668-2670)
 「日本海軍艦艇写真集 巡洋艦」ダイヤモンド社 H17.08 呉市海事歴史科学館(P.220)
 "Naval History and Heritage Command" Catalog #:NH 101930
 "宮内庁公文書館"、識別枝番:55216

図面資料

 "Lloyd's Register Foundation-Heritage & Education Centre", Unique reference code:-
   LRF-PUN-W360B2-0002-P
   LRF-PUN-W360B2-0003-P
   LRF-PUN-W360B2-0004-P
   LRF-PUN-W360B2-0005-P
   LRF-PUN-W360B2-0006-P
   LRF-PUN-W360B2-0007-P
   LRF-PUN-W360B2-0009-P

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