小笠原丸の船歴
年 月 日:船歴
M38.06.13:起工
M39.06.02:進水、命名:小笠原丸
M39.08.15:竣工
M39.08.20:新規登録:所有者:逓信省、船籍港:長崎市、
登録総噸数:1,455.69、登録純噸数:786.07、
登録長:257.20尺、登録幅:33.10尺、登録深:19.73尺
M42.05.--:大連−芝罘港外まで海底電線布設
M44.03.31:変更登録:登録総噸数:1,457.66、登録純噸数:787.14
M44.05.04:長崎〜
〜05.04 座礁したロシア義勇艦「リヤザン」より暹羅皇族他船客全員を救助〜
〜05.04長崎
M45.07.26:変更登録:登録総噸数:1,460、登録純噸数:788
T03.09.29:横浜〜
〜09.29 1300 伊豆妻良子浦に避泊〜
〜10.02 1600 伊豆妻良子浦発〜
〜長崎
T03.10.08:長崎〜沙尾山
T03.10.11:沙尾山−労山間海底線引揚工事(10.31まで)
T04.02.18:沙尾山−労山間海底線引揚工事(03.19まで)
T04.09.06:大連−竜口間ケーブル撤収工事(09.08まで)
T04.09.11:大連−竜口間ケーブル撤収工事
T04.10.05:変更登録:登録総噸数:1,392、登録純噸数:589、
登録長:243.2呎、登録幅:34.0呎、登録深:22.3呎
T14.06.22:変更登録:登録総噸数:1,397、登録純噸数:592
03.04.02:変更登録:登録純噸数:593
07.05.16:変更登録:登録総噸数:1,400、登録純噸数:597
09.05.24:変更登録:登録総噸数:1,403、登録純噸数:613
09.06.07:訂正登録:登録純噸数:599
12.03.--:揚子江南水道電線修理
13.05.23:変更登録:船籍港:東京市
13.07.--:(電線敷設ルート調査)長崎〜福江島〜済州島〜07.13花鳥山沖
13.07.14:花鳥山実地調査
13.07.--:花鳥山〜07.15上大陳山沖
13.07.16:上大陳山実地調査
13.07.--:上大陳山沖〜南箕島
13.07.17:南箕島実地調査
13.07.--:南簑島〜東引島
13.07.18:東引島実地調査
13.07.--:東引島〜上海〜台北
17.--.--:〜五島附近海底線工事〜
〜01.22長崎
17.01.26:長崎〜
〜01.28 済州島沖海底線工事、捕線し浮標設置〜
〜所安港
17.01.--:所安港〜02.01長崎
17.02.05:長崎〜海底線修理工事〜02.09呉淞
17.02.10:呉淞〜02.10上海(大連碼頭)
17.02.16:上海〜上海附近海底線修理・切替え工事〜
〜03.20 上海附近海底線修理・切替え工事終了、南下〜
〜03.22 福州沖海底線修理・切替え工事〜
〜03.24基隆
17.03.--:炭水補充
17.03.27:基隆〜厦門沖にて香港・上海線修理工事〜厦門
17.04.02:厦門〜
〜04.02 浮流機雷処分2個〜
〜04.02 金門島沖仮泊〜
〜04.09 工事終了〜
〜04.09厦門
17.04.--:炭水補充
17.04.12:厦門〜04.13香港
17.04.21:香港〜香港・上海線修理工事〜
〜04.28 陸岸から銃撃を受け応戦〜
〜南澳島
17.04.--:南澳島〜04.29汕頭
17.05.01:汕頭〜海底線修理工事〜05.07基隆
17.05.15:基隆〜汕頭沖海底線工事〜
〜05.26 長崎・香港線接続〜
〜05.28香港
17.05.--:入渠
17.06.17:香港〜
香港・ラブアン線修理工事
香港・西貢線修理工事
マカオ・西貢線陸揚工事
馬尾線修理工事
海口線香港陸揚工事
海口線香港引込工事
広東線香港引込工事
香港・昭南線修理工事
馬尾島陸上げ調査
マカオ線修理工事
広東線引揚工事
香港・昭南線修理工事
〜07.27香港
17.07.30:香港〜
高雄線修理工事
高雄線引込工事
マニラ・ラブアン線直通工事
マニラ線修理工事
馬尾線布設工事
〜08.29香港
17.09.07:香港〜09.12聖雀沖09.14〜09.18昭南
17.09.23:電線搭載
17.10.15:官房機密第13039号:商船用機銃貸与の件訓令
所属海軍軍需部をして左記兵器を別紙記載の商船用として各所管海軍警備隊及大湊警備府に貸与
せしむべし
記
九二(留、毘)式七粍七単装機銃附属具補用品共 1基(数量は各一隻分を示す)
同普通弾薬包 800個
同曵跟弾薬包 200個
三年式機銃附属具補用品共 1基
同弾薬包 1,500個
(別紙)-- 抜粋
機銃を搭載すべき商船名
船名順位の上欄 ◎印は九二式七粍七機銃
○印は留式(又は九二式)七粍七機銃
△印は毘式七粍七機銃
×印は三年式機銃
を搭載する商船を示す
9.佐世保警備隊(其の他)
△ 83 小笠原丸 1,403 海務院 12月6日迄長崎在泊
17.10.--:昭南〜西貢〜香港〜基隆〜上海〜長崎
18.06.19:長崎〜高島
18.06.--:石炭搭載160t
18.06.--:高島〜06.20釜山
18.06.26:釜山〜
〜06.27 長崎から155浬の地点(A点)で捕線切断、浦潮に向け38浬撤収〜
〜06.30 長崎から259浬の地点(B点)で捕線切断、浦潮に向け56浬撤収〜
〜07.06 撤収線を使って竜湖陸揚げ、A点へ向かって布設接続〜
〜07.10 長崎から170浬の地点(C点)で捕線切断、浦潮に向け21浬撤収〜
〜07.11長崎
18.07.01:東京市と東京府は廃止され東京都となる
18.07.17:長崎〜
〜08.01 二号線接続完了〜
〜08.03長崎
18.09.21:横浜〜09.21館山09.23〜
〜09.24 0700 鎌倉−父島間海底線修理工事着手〜
〜09.29 1900 神湊仮泊〜
〜10.02 ---- 八丈島発〜
〜10.03館山
18.11.01:逓信省と鐵通省は統合し運輸通信省となる。電信・電話事業は運輸通信省の外局たる通信院が所管
18.11.02:伊豆大島方面作業(11.18)
18.12.01:下田方面作業(12.15まで)
〜06.28 0415 魹埼沖にて「第一號掃海艇」が会合、護衛を開始〜
〜06.28 1200 「第一號掃海艇」が護衛を終了〜
19.07.12:1230 市江埼通過西航(予定)
19.07.31:鎭海警備府電令作第97号:
1.小笠原丸8月2日より約五日間馬羅島西方3浬乃至6浬に於て海底電線作業を実施す(1日1900頃
巨文島着)
2.第七十六號驅潜特務艇は同船の直接護衛に任ずべし
3.一基地飛行機は同指揮官所定により対潜哨戒を実施すべし
19.08.13:鎭海警備府電令作第101号:
1.小笠原丸13日2000頃巨文島着15日より約二日間馬羅島東方約20浬附近に於て海底電線作業実施の予定
2.第八拓南丸は右作業中同船の直接護衛に任ずべし
3.一基地飛行隊は同指揮官所定に依り之が対潜哨戒を実施すべし
20.01.20:浦賀〜01.20伊東
20.01.21:伊東・下田方面作業(01.31まで)
20.02.11:伊東〜電線敷設作業〜02.11伊東
20.02.12:伊東〜電線敷設作業〜02.12下田
20.02.16:1043 下田港内転錨、空襲に備え本船搭載の九五式爆雷を疎開
1140 対空戦闘:十三粍機銃発射
20.02.--:下田〜横浜
20.02.--:被弾箇所修理
20.--.--:横浜〜長崎〜大阪
20.04.10:日本海底電線株式會社大阪工場にて電線積込(04.11まで)
20.04.--:大阪〜横浜
20.04.--:炭水補給
20.04.22:横浜〜
〜04.24 1205 敵潜水艦から雷撃を受けるが回避〜
〜04.24 1300 釜石着〜
〜04.28 ---- 釜石発〜
〜04.28 1530 八戸仮泊〜
〜04.29 0500 八戸発〜
〜04.29函館
20.04.--:炭水補充
20.05.08:函館〜
〜05.08 ---- 当別陸揚調査〜
〜05.08 1600 平館沖仮泊〜
〜05.15 ---- 平館発、石埼陸揚地沖着〜
〜05.15 ---- 函館港外仮泊〜
〜05.16 ---- 線端整備最終試験(05.20まで)〜
〜05.18 ---- 函館発〜当別〜石崎〜
〜05.18青森
20.06.02:函館〜06.10大泊
20.06.13:猿払−女麗間海底線(信2号)修理
20.07.31:猿払−女麗間海底線(信1号)修理
20.08.15:稚内
20.08.17:稚内〜大泊
20.08.--:引揚者約1,500名乗船
20.08.--:大泊〜08.19稚内
20.08.19:引揚者約1,500名下船
20.08.20:稚内〜08.20大泊
20.08.20:引揚者約1,500名乗船
20.08.20:大泊〜08.21稚内
20.08.21:引揚者約900名下船
20.08.21:稚内〜小樽向け航行〜
〜08.22 0422 増毛町別苅カムイエト4浬にて被雷
20.08.22:沈没
喪失場所:増毛町別苅カムイエト4浬
喪失原因:ソビエト潜水艦の雷撃
同型船
なし。
兵装
擬砲1門、十三粍機銃、小銃、九五式爆雷。
写真資料
「海軍」第1巻第5号 光村印刷所
雑誌「海と空」増刊「特殊船舶画報」S14.07 海と空社(P.3)
「船舶百年史前篇」有明書房 S32.09 上野喜一郎(P.89)
「海軍第十一巻 小艦艇 特務艦艇 雑役船 特設艦船」誠文図書 S56.09 「海軍」編集委員会(P.239)
「商船建造の歩み」 S34.08 三菱造船株式会社(P.37)
「海底線百年の歩み」社団法人電気通信協会 S46.03 海底線施設事務所
"ONI 208-J Japanese Merchant Ships Recognition Manual" (P.95)
"ONI 208-J (Revised) Japanese Merchant Ships Recognition Manual (1944)" (P.69)
NTT-WE マリン
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