門橋

門橋について

門橋とは2隻以上の舟を橋脚としてその間に橋床を渡して橋船としたもので、九三式折畳舟と九三式折畳舟門橋橋床を組み合せたもの、九五式折畳舟と九五式折畳舟門橋橋床を組み合わせたもの及び九七式駄載折畳舟と九七式駄載折畳舟門橋橋床を組み合せたものがありました。しかし、これらの門橋では戦車のような重量物を運搬することはできませんでした。そこで重量物の運搬を可能にする目的で開発されたのが九九式重門橋です。これも折畳舟であり、尖形舟、方形舟及び艫部舟の3つを連結して一つの舟とし、九六式大操舟機を取り付けました。こうして組立てた舟3隻に橋床を渡して橋船としたものです。

門橋には軽門橋というのもありますがこれは騎砲兵用で浮嚢舟を橋脚とするものでした。また、徒橋というのもありますがここまでくると単なる浮橋で水に浮かぶというだけで船とは別物ですので本サイトではとりあげません。九七式徒橋取扱法(陸普第八四二八号)がアジア歴史資料センターのRef. C01005123300で閲覧できますので、ご関心のある方はそちらをご覧ください。

 

 

出典:

1.      「工兵入門」(光人社) 佐山二郎

s_image001

s_image001

s_image001

s_image001