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折畳舟折畳舟について明治時代から渡河器材として鉄舟が使用されていましたが重量があり運搬に難があることから木製合板による折畳舟が作られました。最初に制式が定められたのが九三式折畳舟で舟手三名の外軍装歩兵十二名を搭載できました。九三式折畳舟は人力により漕渡しましたが、川幅1000米を超えるような大河において人力に頼るには限界があり、船外機を付けた折畳舟が必要とされました。そこで船外機とともに開発されたのが九五式折畳舟です。舟手三名の外軍装歩兵十六名を搭載できました。船外機は九五式軽操舟機として制式が定められました。また、駄馬編成部隊の渡河に使用するために開発されたのが九七式駄載折畳舟です。尖形舟、方形舟各二、波除一、漕舟具並びに属品から成り、運搬、泛水が容易で舟手三名の外軍装歩兵十名を搭載できました。本舟一隻(属品共)は駄馬三頭に搭載して運搬できました。4つの折畳舟を連結した全形舟の全長は約五米八二〇、全幅は約一米四一〇、全高は約〇米六三九、重量(属品共)は二六七瓲五〇〇でした。九七式駄載折畳舟についてはアジア歴史資料センターのRef. C01004537500で概説と審査経過の概要がご覧になれますので詳しくはそちらをご覧ください。 これらの折畳舟は2〜3隻をそれぞれ専用の門橋橋床と組み合わせて車輌の運搬に使用したり、多数の舟を繋げて浮橋としても使用できるようになっておりました。
出典: 1. アジア歴史資料センターC01004537500 2. 「工兵入門」(光人社) 佐山二郎
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