高速艇乙高速艇乙について高速艇には甲・乙・丙があり、高速艇乙(HB-O)は上陸前の輸送船間の連絡用として建造されました。アジア歴史資料センターの資料(JACAR:C04123158700)に、支那事変によって損失・使用不能になった艇の除籍に関するものがあります。これによると、第14号艇は昭和16年7月12日以前に失われていることがわかります。「戦前船舶」第102号所載の船舶資材保有状況(出典不明)によると昭和17年3月31日現在88隻(うち44隻は未成)記録されております。昭和20年5月現在の区分は「戦闘用舟艇」で主体類別は「一類」、取扱区分は「普通」でした。(JACAR: C01007870400) 高速艇乙の諸元全長11m、幅2.43m、深さ2.0m、満載排水量5.0t、100馬力ディーゼル機関1基、速力13kt、航続力5時間、武装兵10名。
出典: 1. 「昭和造船史第1巻」(原書房) 日本造船学会編(P.766)
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