高速艇甲

高速艇甲について

高速艇には甲・乙・丙があり、丙は驅逐艇という正式名称が与えられました。
高速艇甲(HB-K)は木造ソーニクロフト型、ステップ付滑走艇で上陸点の偵察その他連絡用として建造されました。「戦前船舶」第102号所載の船舶資材保有状況(出典不明)によると昭和17年3月31日現在43隻(うち17隻は未成)記録されています。

昭和20年5月現在の区分は「戦闘用舟艇」で主体類別は「一類」、取扱区分は「普通」でした。(JACAR: C01007870400)

なお、1号艇から5号艇までは「稲妻」「鳴~」「飛龍」「吹雪」「~風」という艇名が付されていました。

高速艇甲の諸元

全長:14.42m、幅:2.74m、深:1.79m、満載排水量:7.2t、400馬力カーマスガソリン機関1基、速力:38kt、航続力:6時間、
武装兵:8名、無線機装備。

 

(高速艇甲二號)

全長:14.00m、最大幅:2.90m、自重:5t、400馬力グランドリバティーV12型機関1基、
乗員:4名。

 

出典:

  1. 「昭和造船史第1巻」(原書房) 日本造船学会編(P.766)

 

*****